2016年には4.3億台。
何の数字かというと、中国(中華人民共和国)におけるスマートフォンの出荷台数予測です。現状でも約3.8億台が出荷されたとのこと。一方、日本は2012年度に2800万台を記録したものの、2013年は3000万台を超えるほどの予想。人口差があるのはもちろんですが、中国においてスマートフォン利用者が急激に増えているという現れでしょう。つまり、それだけのビジネスチャンスもあるといえます。
(精緻な3Dモデルを360°回転させて楽しめます。ダウンロードして確かめてみてください)
さて、そんな「スマートフォン大国」中国で、いま日本製のゲームアプリが展開しようとしています。「デジタルなプラモデル」をカスタマイズして遊ぶアプリ『digimo(デジモ)』。プラモデルはフォルクスワーゲンやメルセデス・ベンツをはじめ、実在の自動車・バイクを3Dで再現。パーツをそろえてデコレーション、世界に1台のマイ・デジモを育て上げる楽しみがあります。
また、デジモはスマートフォンの位置情報を利用し、実在のお店やスポットを訪れることでカスタムパーツやポイントを集められる仕掛けもあります。いわゆる「O2O(Online to Offline)」サービスの側面もあるのが特徴です。
現在は日本のみでiPhone版、Android版を展開するデジモが、なぜ中国進出を決めたのか。今回は、中国版を担当される株式会社デジモの李蓉(Li Rong)さんにその展望をインタビューしました。
お話を伺って感じたのは、「たしかに勝機があるのではないか?」というワクワクした気持ちでした。日本生まれのアプリが、中国大陸を「乗り回す」のかもしれません。以下、デジモの可能性が見えてきた3つのポイントを取り上げます。