僕がなぜ、デジタルコンテンツの違法コピーから「卒業」したのか?

日本でも、2012年10月からいわゆる「違法ダウンロード」に対する刑事罰化が施行されるなど、近年はデジタルコンテンツの著作権侵害防止に厳しい対策が講じられています。もちろん、今も昔も、デジタルコンテンツの違法ダウンロードや海賊版の利用は厳に慎むべきものですが、胸に手を当てて振り返ってみると、やましい過去のひとつやふたつ、思い当たる方もいらっしゃるかもしれません。

かつて、音楽・動画・ゲーム・ソフトウェアなど、可能なものは何でも違法コピーしていた筆者は、この悪しき習慣から「卒業」した経験談を以下のように綴っています。とりわけ、卒業のきっかけとなったポイントは、技術の進歩とユーザビリティの向上だったようです。

違法コピーは、大手企業から個人クリエイターまで、エンターテインメント業界全体に大きな影響を与えています(参考文献・英文)。違法コピーは常に社会的倫理に反するとは限りませんが、違法です。また、違法コピーをする人々は、コンテンツをより多く消費している層でもあるのですが、もちろんコピーの元となるコンテンツをすべて購入してはいません。これが、この業界、とりわけ個人クリエイターに損害を与えています。

しかし、一般ユーザーのひとりである自分にとって、違法コピーをするよりも合法に入手するほうが簡単だということに気づくまでは、そのことはあまり問題ではありませんでした。では、違法コピーから「足を洗い」、デジタルコンテンツにきちんとお金を払うようになった経緯をお話しましょう。