男女のズレは決定的!? 旅行に求めるものの違いがよくわかるインフォグラフィックス

恋人との旅行を笑顔でいっぱいにするための調査結果を紹介します。

日本各地で旅館やホテルを経営する星野リゾートが、過去1年以内に恋人と旅行をした経験のある未婚男女500名(20~30代)を対象に「恋と旅に関する調査(恋旅調査)」を行いました。その結果、旅行に求めるものが男女によって違うことが明らかに!

今回、ライフハッカー編集部では調査結果を基にインフォグラフィックスを作成。この結果を踏まえ、どのように旅行のプランを作ればうまくいくのかを考えていきます。旅先で恋人とギクシャクしてしまったことがある、もしくは今度の旅行をうまく進めたい…そんな方たちへ、この記事を贈ります。

では、まずはインフォグラフィックスからどうぞ。

中でも注目したいのは旅行をする目的そのものが異なる点でしょう。「行きたい場所があるため」と男性の35%が答えたの対し、女性は56%と21ポイントもの差がありました。また、その他の結果を見ると、女性は「現地でしか見られないものを見る」ことを重視する傾向もあるようです。そのためか、相手への不満として「何も予定を考えていない」が挙がり、男性28%に対し、女性は44%と16ポイント差に。旅先でもアクティブに行動したい女性にとって、男性に無計画なところがあると不満のタネになりがちのようです。

では、どうすればお互いにとって楽しい旅行にできるのでしょう。そのヒケツは「互いの違いをよく知ること」にありました。

恋旅成功のヒケツは「脳」にアリ

前述の星野リゾートが、恋愛を科学的に研究している早稲田大学の森川友義教授に、調査結果を踏まえた「恋旅成功のヒケツ」を聞いています(アドバイス全文はこちらより)。いくつかあるアドバイスの中でも、ライフハッカーが注目したのは「男女の脳の違い」。なんでも、男性は「目的脳」、女性は「共感脳」なのだとか。

我々の遺伝子の進化は非常に遅く、狩猟採集時代の遺伝子を引きずっています。(中略)狩猟採集時代においては、男性は、狩猟している最中に会話をしていたら獲物が逃げてしまうので、必要最低限の目的のある会話しかしなくなり、その結果、「目的を解決するための解決脳」になっています。一方の女性は、いつ獲物に襲われるか分からないので、声をだすことで互いの存在を確認しなくてはいけませんでした。そのため、目的がなくても会話をする必要があり、女性の脳は、声を出して共感し合う「共感脳」というものに進化しました。

このような脳の違いがあるため、男性は目的がないと行動しない、女性は一緒にいてお互いの存在を確認・共感したがる、という特性につながります。会話で考えると、男性は目的がないと会話しないが、女性は内容に関係なく、会話それ自体が目的になります。また、男性は女性に「友だち」という役割を求めませんが、女性は男性に「友だち」の役割を求めます。一緒に話をしたい、行きたいところに一緒に出かけたいという願望があり、男性に共感を求めるのです。

男女の脳にはちがいがあることを自覚するのは、旅行に限らず、日常や仕事においても「異性とうまくやるコツ」といえそうです。また、森川教授は「お互いのテンションに合わせたプラン作りが大切」とも言っています。

恋愛における男女の相性においては、脳のドーパミンの量が均衡しているかどうかも重要な要素です。いわゆる「テンションが合う」「楽しいと思う事が一緒」というのは、脳から見ればドーパミンの分泌タイミングと量が均衡しているということなのです。(中略)そのバランスが崩れるとどちらかにストレスがかかります。

旅のプランの段階で、男性と女性の役割をどのように分担するかも、よい恋旅を達成できるかどうかに関わってきます。例えば、男性は交通手段を綿密に計画しておく必要があります。地図の読めない男性は頼りがいがなく見えてしまいますし、逆に行きたいところをスマートに連れていけたら頼もしく見えます。また、女性は食べたいものや行きたいところを積極的に提案した方がいいでしょう。男性に任せきりにせず、自分の希望を伝え、行きたいところ、見たいものを提案すると男性も助かります。

「旅の目的が異なる」、「脳に違いがある」という2点をお互いが理解した上で、一緒にプラン作りに取り組むのが成功のヒケツなのです。

これから計画を立てるふたりに向けて、今回の調査を行った星野リゾートは、結果を参考にした「恋旅プラン」を用意しています。上の写真は「星のや 京都」。100年前に建てられた旅館をリノベーションした館内は、「上質」という言葉がよく似合います。恋旅プランでは感性を鋭くし、香木の香りを楽しむ伝統文化「聞香」の入門コース付き。嵐山のほど近くなので、その他のアクティビティも充実。京都を思う存分に楽しめるでしょう。

もっとゆっくり過ごしたいのであれば、温泉旅館「界 出雲」もアリ。客室露天風呂で「日本酒風呂」を楽しめるのだとか。恋旅プランは他にも松本や津軽、八ヶ岳など、全10カ所で用意されています。

そうそう、最後に調査結果をもうひとつ紹介します。

…男性の方がいじらしいところがあるようですね。ちょっと心苦しい結果ですが、男性が気になる場所へ旅行したいなら、先手必勝でプランを提案して、彼女をその気にさせるべきなのかもしれません。日頃鍛えたプレゼン力を発揮するチャンスです。

恋をしたら、旅に出よう 恋旅|星野リゾート

インフォグラフィックス作成協力:infogra.me(カーツメディアワークス)

(ライフハッカー[日本版]編集部)