Jacob Tomskyさんは、10年以上ホテルに勤務し、駐車係からフロントのマネージャーまで経験してきたホテルマンです。Tomskyさんは著書『Heads in Beds』の中で、ホテルというおもてなしビジネスは、私たちが想像する以上に切実で狂気じみた実態であると教えてくれました。今回は面白おかしく、驚くべきベルボーイの不文律、滑稽に思える駐車係の行動、掃除係の少し汚い知られざる秘密などを暴いていきます。とはいえ、あくまでもTomskyさんの意見ですので…あしからず。
私は10年以上ホテルに勤務してきました。常にお客さまを中心に考え、チェックイン・チェックアウトをし、飲み物をサーブし、白いシーツと白いパンティーを分け、車を停め、ルームサービスの食事の味見をし(提供前だけでなく、悲しいかな提供後にも)、トイレ掃除をし、レイトチェックインを取り消し、目覚ましコールをし、ミニバーのチョコを食べていないかチェックし、冗談に愛想笑いをし、お金を受け取ってきました。ニューオーリンズからニューヨークまでさまざまなホテルで働き、ホテル業界のあらゆる側面を見て、ルールを学んできました。今後は一切関わることがないと思うので、今回はホテル業界の知られざる実態と裏側について、お話していきましょう。
おいしい話を教える前に、まずはホテルの従業員を困らせるお客さんの態度について、警告もかねてお教えしましょう。