『FRINGE/フリンジ』のリンカーン・リー捜査官役でファンの人気を集めたセス・ガベル。その彼が、米CWのヒットドラマ『Arrow』で演じた悪役について語った。
『Arrow』は、ロビン・フッドのごとく弓を武器に悪と戦うアメコミヒーロー、グリーン・アローの活躍を描く作品。セスが演じるキャラクターは”カウント(伯爵)”と呼ばれ、DCコミックの悪役である”ヴァーティゴ伯爵”をベースとしている。コミックでは相手に目眩を与え、平衡感覚を失わせる特殊能力の持ち主だが、TVドラマ版はいわゆる超能力は存在しない世界設定になっているため、”ヴァーティゴ”は、本作の舞台スターリング・シティでカウントが流通させる危険な新薬の名称となる。
そんな悪役のオファーをセスが受けたのは、『ダーティ・セクシー・マネー』でともに仕事をした製作総指揮者のグレッグ・バーランティから電話を受けたときのこと。「ジョーカーみたいなキャラクターが『Arrow』に登場するというので、興味を惹かれた。ジョーカーといえば『ダークナイト』でヒース・レジャーが演じた役の印象があるから、その領域は避けるべきだけど、同じようなエネルギーにあふれて、ヒースが演じた役柄とは明確に区別できるキャラクターにできないかなと思ったんだ。だから役作りには本当に真剣に取り組んだよ。これほど大きなリスクを背負ったのは初めてだ」というセス。
それでも、今まで演じた役のなかで一番演技を楽しめたとのこと。「いつもは現実に根ざした役だから現実的に演じなければいけないけれど、カウント役では羽目を外す自由を味わえた。もともとこの番組は現実感をともなう設定になっているから、僕はかえって安心して、かつてないリスクに挑むことができた。今まで表に出したことがないような自分の側面を表現することができたよ。カウントはとても茶目っ気のある悪役だから、印象に残る場面になっているといいな」と、セスは完成作を楽しみにしている。
新たな演技の境地にセスが挑んだ第12話「Vertigo」は、アメリカでは2013年初頭に放送が予定されている。(海外ドラマNAVI)
Photo:セス・ガベル
(c)Ima Kuroda / www.HollywoodNewsWire.net
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